崎永海運株式会社

HANDYMAN SERVICE IN SEA

TUG

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産業を支える牽引

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海を縫うように駆け抜ける
ロープ一本での海上輸送。

崎永の自慢といってもいいのが、牽引(曳航)。つまり「引っ張る技術」です。タグボート(曳船)と呼ばれる小型の船で、3倍近くもある台船をロープ一本で牽引(曳航)します。台船に載せているのは、大型の荷物。主にブロックと呼ばれる船の部品が多く、造船会社と深いつながりがあります。自力走行できなくなった船を牽引(曳航)することもあります。

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牽引は、陸から始まる。

牽引(曳航)は、陸上と海上のスタッフの連携である。
「崎永が運べるものはないだろうか?」日々アンテナを張る営業部門が全国から仕事を受注。西日本有数の保有数を誇る台船を稼働させる。
受注した仕事のスケジュールや納期をもとに、海上チームに指示を出すのは、本社の営業部門。常に電話で海上チームと連絡を取って進捗を確認し、各タグボートの位置とスケジュールをホワイトボードに更新、現場と納期の擦り合わせに腐心している。調整力と交渉力が問われる立場と言える。

配船。ホワイトボードを見ながら船の位置を把握している。

そして実際に牽引(曳航)を担当するのが海上チーム。船長を中心に、2〜4人の編成が多い。崎永の「顔」とも言える船長は経験値と技に定評があり、船長の腕で受ける仕事も少なくない。
その日の風や波、天候を読みながら絶妙な加減で操船し、目的の岸まで寄せていく。接岸時は、最も緊張が高まる瞬間だ。台船に荷物が載っている時は、船長の視界に接岸ポイントは見えていない。台船又は「甲板」に乗るスタッフが船長の目になり、船との距離を伝える。仲間の声を頼りに、まるで見えているかのように操船する船長。台船の惰力を利用した「流し着け」、台船を横に抱く「横抱き接岸」、台船を押して着ける「プッシャー着け」。衝撃がほとんどない、滑らかな接岸である。
陸海の境界を超えるチームワークが、崎永を牽引している。

腕のある船長ほど自分に厳しい。
理想の接岸は30回に2、3回だと話す。

船長と息のあったチームワークを発揮する。